ねがいごと

2012年4月27日(金)

@国語1「光村図書」

A黒板に貼りに来る

 
 ここのところ本当に忙しくて、授業を見に行く時間がありませんでした。1年生の国語教室の前を通りかかると「どうぞ」と声を掛けていただきました。授業は工藤直子さんの詩「野原はうたう」たしか小学校の教科書にも掲載されているものです。その中の「ねがいごと」(写真@)画像で見えますか。「たんぽぽはるか」作になっています。

 「あいたくて/あいたくて/あいたくて/あいたくて/
  ・・・  /きょうも/わたげを/とばします」

 ノートを見ると「あう」の漢字を調べさせていました。(同音異字)「会う・合う・遭う・逢う」その後おそらく辞書で意味を調べ、意味の(ニュアンス)の違いを確認させる。そして、この詩の場合「どの漢字があてはまるか」ということを、自分の言葉で説明しノートに作文を書かせています。(写真右)その上で、ポストイットを配り、それぞれの選んだ漢字と「自分の考え」を書かせ黒板のワークシートの上に貼っていく(写真A)という授業でした。私も1枚もらい「逢う」を選んで書きました。心の中では「会う」も良いけど、この時期、あえて意志を持って会いに行く事を強調して「逢う」にしました。

 さすがに「合う」は意味が異なります。「遭う」もおかしいですよね。なぜだかわかりますか。こういうトレーニングをすると「@言葉に対してニュアンスを大事にするA場面に応じた使用方法がわかるB意見を裏付ける自分の論理を構築する練習ができるC他人の考えを傾聴する」要するに言葉を大事にする態度が培われます。謙虚に言葉に向き合うことができないと、国語の力は伸びないのです。「ねがいごと」という題名についても言及することも必要になります。

 生徒の学習状況、授業者の発問/指示については、満足のいくレベルでした。

 圧倒的に語彙が少ない現在の中学生に必要なことは「@国語辞典を引く回数Aそして解説を伴った文章読解のトレーニング」です。そういった現状を意識している授業であったと思います。

 さてさて6月からの「サタデースクール」の募集を始めています。GWには恒例の「校長先生の宿題」も出しました。生徒の提出を楽しみにしています。自らモチベーションを上げて何のための学習か何のための生活かという意識を持つこと。それは中学生だって同じ事であると考えています。それは教職員一人ひとりにもあてはまる問題意識です。

 校長室から見上げると五月晴れ、びっくりするような青空です。どちら様も楽しい休日をお過ごしください。お忙しいでしょうがご家庭で生徒の学習ノートを見てあげてください。

 最後まで読んでいただき感謝いたします。