2月を迎えた。２月３日は節分、そして翌日の立春が過ぎいよいよと春へと向かっていくという。最近では、夕方すこし日が暮れるのがそくなってきたなぁと感じているが、寒さはまだまだ続きそうだ。
　今週末の１０日、１１日には大阪や京都の私立高校入試が迫っており、３年生はこの日に向けて、これまで様々な試験対策を続けてきたことだろう。新学期がスタートしてからというもの、本校生徒・関係者のコロナ感染やスクーリニング検査が続いていたため、受験生とその家族は緊張感を募らせているに違いない。登校選択制を選んで、自宅でオンライン授業を受けている生徒も多くいるが、今日は実に２６日ぶりに全クラスが学級休業なくそろって登校できることになり、本当にうれしかった。

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  タブレットで体育の実技指導
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  理科の授業
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  NETの先生もオンライン授業

　２月４日に大阪教育大学の庭山和貴准教授をお迎えして、校内研修を実施した。庭山先生には昨年度から本校に何度か足をお運びいただき、職員にPBIS（ポジティブ行動支援）の取り組みをご指導いただいている。今年は、年度当初から生徒指導主事と生徒指導部が中心となって具体的な実動に向けて進め、一中のマトリクス「キラリ輝く一中生☆」をつくりあげた。「わたしがキラリ（自主自立）」「あなたがキラリ（思いやり）」「みんなでキラリ（コミュニケーション）」を３つの軸としている。また、デザイン性のあるすてきなGB（ｇｏｏｄ　vehavior）チケットやシールもできあがり、二学期には、まず教員間でGBチケットを書き、渡し合うことを実践した。自分達でやってみて気づいたことが、次に生徒と実践するうえでの参考になる。私も職員から一ヶ月の間に１４枚のチケットを受け取った。もらったとき、そこに書かれたメッセージを読んだとき、「大人でも単純にこんなにうれしいのだ！」と実感しワクワクした。普段、なかなか口に出して教員同士が褒め合うことは難しいのかもしれないが、チケットという「ありがとう」や「すごいね」と伝えるツールがあることで、思いが可視化され、職員室の雰囲気も和やかになった。

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  研修会でグループ発表
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  一中マトリクス
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  オリジナルデザインのGBチケットやシール
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  職員室に教員間のチケット掲示

　２学期の終業式で、生徒たちにPUT1（ポジティブ　アップ　チーム　１）の取り組みについて示唆を与えるメッセージ動画を見せた。それを受けて３年生学級委員が中心となってGBチケットをどんな風に利用するかの紹介ビデオを制作、全学年視聴し本格的に動き出すこととなった。始める前は『この新たな取り組みは生徒たちに浸透するだろうか？』という我々教員に不安があったのだが、全くの杞憂であった。この３週間で校舎内の階段や廊下の壁には多くのGBチケットがあふれるほど掲示された。ある学年は、生徒からチケットデザインを募集して、生徒オリジナルのチケットも作られたりもした。貼られた１枚１枚のチケットには、日常の生活の中で見つけたクラスメートや他の人のキラリがあふれている。今まであまり気に留めることがなかったふとした頑張りや、すてきな一面を見つけて、生徒から生徒へ、先生から生徒へ、生徒から先生へとチケットがツールとなって表現され伝わったことだろう。
　庭山先生も研修の中で、「前回来させていただいた７月には、まだ形も何もなかったところから、よくここまで進みましたね。ホント驚きました。」といってくださった。研修のワークではやってみてわかったこと、今後の課題だと思うことなど教員間でさまざまに出しあって発表したのだが、教員たちも今まさに目の前の生徒たちの反応を目にし、手応えや実感を感じているところなので非常に積極的で盛り上がっていた。
　しかし、この取り組みもまだまだスタートしたばかり。改善点や課題はこれから見えてくることだろう。庭山先生も、生徒の状況に応じて、マトリクスのレベルアップを図り見直すことが大切とアドバイスくださった。今後の生徒たちの変容がとても楽しみだ。

　

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  　各学年の廊下や階段の壁に
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  たくさんのGBチケットが
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  貼られているようす　　　　
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  PUT1（ポジティブアップチーム１）
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  の取り組みが生徒たちにも浸透

最後まで読んでいただきありがとうございました。

学校長 林浩子