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校長室日記 2021年4月13日(火):No.13 春に決意を固める
令和3年4月6日、本校の第75回入学式が挙行された。 今年はことのほか早く桜が満開になり、ピカピカの制服を身にまとった新入生は、頭上に音もなく薄紅の花びらが舞い散るなか、この第一中学校の校門をくぐり中学生となった。 新入生の顔には新たな学校での学びのやる気と希望が満ちており、体はまだまだ上級生に比べれば小さいものの、これからの成長が本当に楽しみである。今年度の1年生は177名という数にのぼり、77期生5クラスの3年間がスタートした。 昨今の状況を受けて、入学式も2クラスずつの分散開催となった。式までの時間、式後の時間は、晴れたグランドに並んでクラス写真の撮影をしたり、教室では担任から真新しい教科書を配布、学級開きがおこなわれた。 今年度は本校の創立75周年である。その節目に本校の通学鞄を新しいデザインに変更した。新一年生はリュック型の新デザイン鞄にうれしそうに教科書類を詰め込んでいた。小学校よりも教科書が若干分厚くなり、教科も多くなり全部で14冊である。一度に持ち帰るには、確かに重そうだ。しかし、この1冊1冊の中には、未だ知り得なかった新たな知識の世界、計り知れないほどの未知の可能性が広がっている。 これから多くの授業を通して、驚きや感動を持って学んでいく中で、何か将来につながるヒントや糧を見いだしてほしい。 中学生の3年間は、生徒たちにとっても、保護者にとっても長いようで短いものだ。 これまでの12年間に比べ、きっと密度の濃い、目に見えて驚くほどの成長を遂げる大切な3年間となることだろう。
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また、二日後の8日には1学期始業式を行った。 この日ばかりは1年で最も生徒の登校時間が早い。朝に新クラス発表が行われるからだ。クラス発表の名列表が張り出されると、あちこちで大きな歓声が上がった。一緒のクラスになり抱き合う生徒、別になった元クラスメートと別れを惜しむ生徒、新たな出席番号を確認する生徒などなど、その表情は様々でこちらまでわくわくした。先生方も久しぶりに生徒たちに会えた喜びで、笑顔があふれていた。 実は、今年のクラス発表にはもう一つのサプライズがあった。新3年生は今まで4クラスで過ごしてきたのだが、春休みの転入生が4名もあったことで合計167名の5クラスに増えていたからだ。「えーっ?5クラスなん?」と目をクリクリさせて驚きの表情の3年生たちも、しばらくすると新しい教室へと消えていった。 始業式は体育館に集合することはかなわず、生徒には映像を通して校長の講話を伝えた。話の内容は2つだ。 1. 春は、自分を変えるチャンスの季節であるあたたかな春風に上着を脱ぐように、今までの自分(上着)を脱ぎ捨てて新たな自分に生まれ変わる、春はそんなチャンスの季節である。この春、最初に抱いた抱負、目標を1年間持ち続け、しっかりと学んでほしいと願っている。 2. 伝統を引き継ぎ、思い出に残る1年にしよう創立75周年の今年、学校にとっても大きな節目にあたる。この学校に在籍することも縁、ともに学ぶ仲間として出会ったことも、とてもすてきな縁である。学校は一人で学ぶところではない。多くの仲間と学ぶのだ。学校教育目標を読み替えて、「友と学び、友と育ち、友と生きる」ことの意義を伝えたかった。
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4月から、新たに新転任の教員・職員が8名加わった。生徒たちにとっても教師にとっても、新たな仲間とのスタートである。教職員にも校長2年目の今年1年間は「レッツチェンジ!」を合い言葉に進みたいと宣言した。この一中の古き良き伝統を尊重しつつ、時代に合わせて変化させていくことを臆せずに、チャレンジしていきたいと思う。 |
最後まで読んでいただきありがとうございました。 学校長 林浩子 |
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