昨日、５月２６日は夕方から宵にかけて皆既月食、スーパームーンという2つが同時に重なる非常に珍しい世紀の天体ショー見られる予定だった

昼間は晴れ間もあり、期待に胸を膨らませていたが、いよいよという時間になると空は厚い雲が覆い、それを肉眼で見ることができなかった。本当に残念だ。

不定期で「校長通信」なるものを教職員向けに発行しているのだが、今回の皆既月食についてお知らせの意味を込めてまとめ、職員室で配布してあったのだ。夕方の退勤時になると、ひょこっと校長室を覗いて「校長先生、楽しみにしてたのに、これは無理そうですねぇ。」と声をかけてくれる先生もいた。

午前中に先生方の机上に置いたのには、ちょっとした期待があったからだ。校長通信を読んで、滅多とお目にかかれないこの奇跡のような天体ショーについて休み時間や終礼時に話題にあげたり子どもたちと話をする先生方がいてくれたらいい。私が現在も現役理科教員であったなら、必ず話をしていたに違いないが、今は生徒の近くにいる若い先生方にその役を任せるぐらいしか思いつかなかった。

しかし、昨日は肉眼で見ることができなかったわけだが・・・・。
さて、ではそんな次の日は、その話題はもう終わりにしてしまう？のだろうか

以下は、私が想像した先生と生徒の会話

「みなさん昨日は月を見ましたか？」
「見たけど、曇ってて全然あかんかったやん。」
「ほんとそれ。スーパームーン期待したのに」
「そうよね。でもその時間に空を見た人？手をあげてみて。」
「おぉこんなにいたんですね。興味を持ったのは偉かったね」
「で、その後はどうしたの？一回だけ見てあきらめた？何かした人いますか？」 「おれは、７時前に見てだめで、その後、9時ぐらいまでに3回ぐらい時間空けて外を見たんだけど・・・」
「君はそこまで見ようと努力したんだ。すごい！先生も何度も外に出てみたけどあかんかったね」
「私は、今日は無理ってあきらめて、これはＴＶで見るしかないって思って、ニュースをみたけど、北海道とか東北は見れたっていってたよ」
「ほぉー（大きくうなずく）」
「そうそう、私はネットで見えたところの撮影画像みた。ほかにも月食の起こるわけとか、スーパームーンって何？とかいろいろ記事が出てて、なんか面白かったし、かしこくなった気がしたわー」
「そうですね。ちょっぴり期待外れだったけど、このまたとないチャンスにいろいろ興味を持って自分で学ぼうとする、知ろうとする行動力や姿勢って大事なんだと思うよ。今回の月食に限らずにね。そうやって、自分が興味を持つってことは賢くなる秘訣ですよね。うまくいかないことをどうしようか？って考えることこそがめちゃくちゃ大事だと先生は思うな。」

これは私の造った架空の教室風景ですが・・・・・
こんなさりげない声かけや会話ができる教員が一人でも多くなればいいと願う。

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  校長通信（ＷＡＮＴＥＤ　ＰＡＲＴＮＥＲ）

中学校も新学習指導要領となり、評価の観点も三観点に整理された。それが「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」さらに「主体的に学習に取り組む態度」である。この3つの観点において、どのような資質能力をどう育成していけば良いのだろうか？

これこそが教師にとっての、究極の問い（課題）である。とくに『学びを人生や社会に生かそうとする学びに向かう力・人間性等の涵養」とは、どのように見取るのか？

• 何を学ぶか
• どのように学ぶか
• 何ができるようになるか

学びの題材は、そこ此処に転がっている。

「新しい時代に必要となる資質・能力の育成と学習評価の充実」を掲げた新学習指導要領について、我々教員もしっかりと学び続けたい。

大雨の朝でしたが、3年生全国学力・学習状況調査、１〜３年寝屋川市到達度調査テストを無事に終了しました。

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  今日は全国学力学習状況調査（３年生）

最後まで読んでいただきありがとうございました。

学校長 林浩子