〒572-0847 大阪府寝屋川市高宮新町32-1
校長室日記 2021年7月13日(曜日):No.9 夏の風物詩
校長室の前に、生き物コーナーをしつらえた。 夏の風物詩ともいえる「カブトムシ」「スズムシ」の観察ができる大きな飼育ケースを置いたのだ。休み時間には、生徒たちが男子も女子も足を止めてのぞき込んでいる。先生たちも童心に返って、「わぁ〜、すごい闘ってる、ひっくり返しよったぞ!」などと騒いでいたりして、本当に楽しい雰囲気だ。 実は、昨年の夏に我が家で自然の中で捕まえ、息子と育てた10匹ほどのカブトムシが土の中に卵を産んでいた。それを大きな衣装ケースいっぱいの土を入れてガレージで保管してあったのだが、その中から1年経ってどんどん幼虫がさなぎとなり、成虫となって誕生してきた。幼虫は百匹ほどいたようだが、不思議なことに生まれてきたのはオスの割合が多かった。立派な角を生やした「THE・カブトムシ」がガサガサゴソゴソ動き始めた。 あまりにその数が多いので、いろいろなところに声をかけ差し上げた。そして、校長室前にも、大きな衣装ケースに10匹ほどのカブトムシを飼育することにした。
|
校長室のドアを喚気のために少し開けていると、廊下にいる生徒たちの楽しい会話が聞こえてくる。
「うぉ〜〜、カブトや。カブトムシがおるぞ。かっこいい!」 などなど 話は尽きない。 先日、これまた、昨年飼っていたスズムシが卵を産んでいて、ごま粒ぐらいのちっちゃなスズムシが生まれてきた。おそらく200匹は優に超えるかと・・・。えさを食べて大きくなり、やっと7ミリ〜1センチほどになったので、いくつかの飼育ケースに分けて、そのひとつを持ってきた。まだまだ、これから脱皮を繰り返し、羽根が大きくなったら、その美しい音色を聴かせてくれることだろう。今から楽しみだ。 校長の毎朝の日課に、お虫たちの世話が加わった。昆虫ゼリーやえさを与え、汚れたケースを見えやすいように拭き掃除をする。私にとって楽しい癒やしのひとときになっている。
|
小さい頃から虫を触ったり、飼ったりする経験をしてきていない生徒もいるだろう。家庭や、住まいの環境や親御さんが生き物好きかによっても、違ってくるかもしれない。しかし、やはり『本物はホンモノ』。身近に接することで、動きや色つや、そのにおいも感じることができる。生き物や自然に接する機会が減っているいま、生き物を愛でる心、経験を少しでも育てられたらいいと思う。 終業式まで1週間となった。周囲に、少しはワクワク感を与えられただろうか? 33日間の夏休みを前に、長期休みにしかできない良い経験を積んでほしいと願っている。 |
最後まで読んでいただきありがとうございました。 学校長 林浩子 |
このコーナーへのご意見・ご感想はFAXか郵送でお願いします。
(他のご相談等は直接学校へお願いします。)
〒572-0847 大阪府寝屋川市高宮新町32-1 寝屋川市立第一中学校宛
FAX:072-822-3662