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校長室日記 2021年8月4日(曜日):No.10 コロナに負けるな

盛夏 暑中お見舞い申し上げます。

夏休みに入り、2週間が過ぎ、窓から見える空は抜けるように青く晴れ、白い入道雲が映えるまさに夏空だ。

校長室の前の飼育ケースから、スズムシのかすかな鳴き声が響き始めた。もう1.5cm程に成長したスズムシの雄が羽根を震わせて涼しげな音色を奏でている。まだ鳴き出している数が少ないのか弱々しい音ではあるが、これからますます力強くなっていくことだろう。夏至からとうにひと月が過ぎ、季節は着実に秋に向かっている

さて、連日のオリンピックの各競技が繰り広げられ、日本国中がテレビで観戦し熱い声援を送っている。他国開催の場合は時差などがあり、LIVE放送をみるためには深夜や早朝の観戦となり寝不足も否めないのだが、今回はこの日本(東京)で行われているのだから、生活にあったいい時間に観戦でき、うれしい限りである。

今回の東京オリンピックは無観客開催となり、選手村からの外出制限もあるためか、開催地の東京でさえ、あまり周囲にオリンピックムードは色濃く感じられないと言われているようだが、我々も日本で行われているとは分かりつつも、画面を通して観戦しているとなんだか遠いところで行われているように感じるから不思議だ。

8/3時点で、日本選手は金メダル19,銀メダル6、銅メダル11 という素晴らしいメダルの数である。勝ってメダル獲得の選手もいれば、惜しくも悔し涙を流す選手もいる。しかし、インタビューに応える選手たちのほとんどが、このコロナ禍のなか1年遅れの東京オリンピックがこうして開催されたことへの喜び感謝、出場できたのは様々な周囲の人が支えてくれたおかげと述べる姿を見て、胸が熱くなる。

この大会を最後に、引退を決意している選手もいることだろう。また、10代、20代の若い選手たちの活躍も目立っているが、3年後に迫る次の大会に向けて、決意を新たに再び熾烈な挑戦に向かっていく者もいることだろう。

夏休み中に、多くの部活動で3年生を中心とした最後の試合(引退試合)が繰り広げられている。現在コロナ感染者数が増加し、ここ寝屋川市の数も連日メールでチェックしているが、気が置けない状況だ。そんななかで、我が校も例外ではなく他の学校でも、コロナの影響で試合に出れるか出れないのかといったつらい状況にある部活・学校・生徒がいる。今後ワクチン接種が進むことや、感染状況が好転し、何の心配なく部活動や行事が実施できる日が来ることを切に願いたい。

寝屋川市でも私たち教職員にも集団接種の枠組みのなかでワクチン接種が進められている。今後、年齢の低い層(生徒たち)にも接種が進んでいくことになるだろう。これにより、学校現場では教職員・生徒間でもワクチン接種を受けた人と受ける又は受けないことによって差別・偏見・不利益が生じないように気をつけねばならないと感じる。

差別
程度に差をつけて、扱いを分けること。分け隔て
偏見
偏った考え。見方。

感染症から差別や偏見が生まれる理由は、人は目に見えないウイルスに対する不安や恐れを、目に見えるものにすり替え感染症にかかった人や特定の地域、・お店・学校など、実際目に見える敵と見なして嫌悪の対象とする。さらには嫌悪の対象を偏見・差別し遠ざけることでつかの間の安心感が得られるというものだ。

文科省との日本学校保健会が協働で立ち上げた『新型コロナウイルス〜差別・偏見をなくそうプロジェクト〜』で、youtubeに映像教材をアップしている。是非、生徒とともに視聴をしたいものだ。


  • コロナ感染症映像教材 QRコード

新学期は、学校でも差別を生まない環境作りに心がけ、ポスター掲示もしていこうと思う。


  • コロナ関連 啓発ポスター
    『新型コロナウイルス〜差別・偏見をなくそうプロジェクト〜』

たたかうべき相手は人ではなくウイルスです。感染症の正しい理解と思いやりの心で、不安な気持ちを乗り越えましょう。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

学校長 林浩子

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