今日4月21日は、本校の創立記念日である。今日で、創立76年を迎えた。
　昨年度は節目の年でもあり、様々な行事の際に「創立75周年記念　〇〇会」といったふうに冠をつけたのだが、どんな年であってもその年に在籍する生徒、勤務する教職員にとっては縁あって共に過ごす1年、ともに学ぶ1年であり、二度とないかけがえのない瞬間であることを肝に銘じて過ごしたいものだ。

　年度の初めにあたり、職員に伝えたことがある。　それは、今年の一中目標を示す合言葉「　PUT１　進化（深化）を目指そう！」である。昨年度の1年は「レッツ　チェンジ」を合言葉に、これまでの慣例にとらわれず、変化することを恐れないで変革をめざそう！と様々に取り組んだ。その甲斐あって、ソフト面もハード面でも新たな試みに挑戦し、実現したものがたくさんある。今年はそのさまざまな取り組みや、改善をさらに一歩推し進めて、高みを目指すという「進化」「深化」を呼びかけた。
　
　その変化の大きな一つが「PUT1」だ。昨年から生徒指導部が中心になって、校長の目指す学校像を推し進める取り組みとして頑張ってくれている。PBIS（ポジティブ行動支援）の考えを取り入れて、その活動の輪が広がっている。
　さっそく今年に入って実施の「PUT1」の例を紹介したい。４/12に生徒会が中心となって、新1年生に向けクラブ紹介が実施された。各部活動の代表が新入生を勧誘するために趣向を凝らしてアピールができる数分間だ。今年は前もって1年生にGBシールを配布し、私自分が入りたいクラブを決めるという視点だけでなく、見ていて発表が素晴らしかった、部活動の伝えたいことがよくわかって楽しいものだったと思う部活動に、GB（ｇｏｏｄ　ｂｅｈａｖｉｏｒ）シールを貼ろうという活動をおこなった。
　写真のように、生徒全員が見えるところに、そのシールが張り出され、見事、運動部はサッカー部が、文化部は吹奏楽部が最優秀賞に選ばれた。こういった、取り組みが、生徒の意欲を高め、より工夫を凝らし伝える力が伸びてくれると嬉しい。優劣を決めるという感覚ではなく、より良い行動、質の高い発表を褒め認め合い、次はもっとこうしたいと高め合えたなら素晴らしい。ちなみに、シールの数と新1年生の入部人数がリンクしていないところがとても興味深く、生徒たちがこの取り組みの意図を正しくつかんで、発表そのものを認めて評価した点を付け加えて報告したい。

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  サッカーでなく、コントでアピール！
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  　水泳部が泳ぐ！

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  　最優秀部の発表
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  　貼られたGBシール

　　 報告が遅れてしまったが、昨年末より始められていた旧校舎および体育倉庫の解体工事が3月初旬に無事に終了し、現在は写真のように体育館への渡り廊下も整備された。「こんなに広かったのだ」とあらためてびっくりするほどの更地となった。今後、体育の授業や部活動で使う用具を入れる倉庫を設置する予定でいる。
　柱は何色にしますか？と学校の要望を聞いていただき、色見本を手に散々迷ったのだが、もともと体育館周りの柵がブルーで塗られていたので、そこにつながる渡り廊下も統一感をもたせ、すっきりとしたコバルトブルーに塗っていただいた。体育館前にコンクリートの広いスペースは、今後も宿泊行事の出発式などで使えそうだ。

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  ブルーの渡り廊下に
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  　グランド側から見た様子

　　すっかり初夏の日差しとなり、街路樹のハナミズキや葉桜の青葉も美しい季節だ。校長室の胡蝶蘭の鉢植えも、6鉢が3年目の今年も美しい花を咲かせ、日々私の目を楽しませてくれている。
　また、昨年度から始めた取り組み『農園プロジェクト』のイチゴ畑に、愛らしいイチゴが実っている。学校に登校がしにくい生徒の中に土いじりや園芸が好きな生徒がおり、その生徒の登校のきっかけになればと始めた『農園プロジェクト』の成果である。先日、この畑を手伝ってくれているチョボラ隊（ちょこっとボランティア）のＡ君が、校長室に採れたいちごをおすそわけに来てくれた。本当にうれしく、わずかしか取れていない貴重なイチゴをありがたく口にすると、甘さの中にさわやかな酸味が口に広がり、春を満喫させてもらった。知らぬ間に、そばにはきぬさやの苗が植えられており、これもまた、可憐な花が咲き実がなっていた。
　今後は、この取り組みもどのように進化（深化）していくのか、今からとてもわくわくする。

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  立派に育った畑に
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  　貴重ないちご
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  　青い実もこれから赤く

最後まで読んでいただきありがとうございました。

学校長 林浩子