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校長室日記 2022年 6月10日(金曜日):No.4  なかまとの『時』を宝物に

 今日は6月10日である。「時の記念日」だという。
 奈良時代に作られた『日本書紀』によると、671年に天智天皇が日本で初めての時計をつくり、その時計は水が落ちることで時間を計る水時計だったそうだが、その時計が動き始めたのが、6月10日だという。
 1日24時間、1年8760時間(365日)・・・・・私はすでに年をとってしまい、年齢を重ねるごとに毎日が瞬く間に過ぎ去っていくと感じているが、生徒たちはどうだろうか?担任をしていたころに、受け持ちの生徒が3年生になると、口をそろえて「なんか毎日があっという間や。1か月早くない?1年、2年の時より、絶対はやすぎるー!」と言っていたのを思いだす。
 中学校生活の3年間も、徐々に速く過ぎゆく時間を感じながら生徒たちは成長してゆくのだろう。大人になるという事は、そういうことかもしれない。この中学校生活の『時間』を大切にして充実したものとし、『時』を素晴らしい宝物に変えてほしいと願っている。

 先週、6月1日〜3日の2泊3日で本校76期生の修学旅行を実施した。2年をかけて計画し準備してきた修学旅行である。全ての行程を天気にも恵まれて、無事に行えたことは本当に感謝の一言に尽きる。
 修学旅行の報告はHP行事報告に詳しく掲載したので、そちらをご覧いただきたい。
 


  • 松代大本営の見学

  • 千曲川ラフティング

  • 松本城を背にチーズ!

  修学旅行の感想文を書いたと、3年の職員が校長室に届けてくれた。そこには、この3日間を通して得た楽しい思い出だけでなく、気づきや感動とともにこれからの決意が綴られていた。その中でも、ある一人の生徒の作文が印象的で心に残った。一部を紹介したい。
 
 私はこの3日間を経験するまでは修学旅行には行きたくないと思っていた。2日半も携帯を触れないし、そもそもなぜクラスメイトと3日も過ごさなければいけないかという自分の性格からきた思いがあったからだ。しかし、そんな私の気持ちは、帰りのバスの頃には変わり果てていた。    ・・・・中略・・・・ 
 バスレクの映像のNG集では、何度も練習したり撮り直しをしてみんなで作り上げたものなのだとわかってすごいと思った。一人でできなかったことが仲間と協力することでできる。・・中略・・・・
 学年レクではさらにそのことを感じることができた。歌を歌ったりダンスを披露する人を見ていてとても楽しかった。まず、学年全体の前に立とうと思えて立つことができることがすごいし、私にはそんな勇気がない。一人で歌う人に向けられた手拍子は温かくて、前に立っている人は安心して楽しく歌っているように見えた。歌詞が飛んでしまった時も、学年のみんなが励ましていたり、一緒に歌ったりしていて、みんなの仲間を思う気持ちにとても感動した。・・・・中略・・・・・
 私はこの3年生という学年であることを誇りに思い、この先、どんなに辛いことがあっても、この仲間との修学旅行があったことを忘れることはないと思う。私はこの3日間で楽しみなことが一つできた。「みんなの将来」だ。大人になったら、班を引っ張ってくれたあの子や他のみんなもどんな仕事をしているのだろう。でも、言い切れることは、修学旅行で協力していた人は将来も人と協力して何かを目標に頑張っている。私はそうと信じたい。
 私は大人になってもこの修学旅行での出来事を思い出し、仲間と協力する大切さを学んだことを糧に物事をなしていきたいと思った。
  


  • バス内で

  • みんなでお弁当

  • 学年レクでダンス

  この作文は実に原稿用紙5枚に思いが綴られていた。
  一人ひとり感じたもの、得た学びは違う。しかし、修学旅行という団体行動の中で、少し不便でわずらわしい制限があっても、そこに身を置くことでしか味わえないもの、その時を共有したからこそ知ることができることがあると感じる。「今回の旅行が、君たちの人生にとっても影響を与えるようなチャンスになればと・・・・。」としおりの挨拶文に記したが、手ごたえを感じることができた。
 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

学校長 林浩子

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