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校長室日記 2022年 9月 9日(金曜日):No.9  五十にして天命を知る

 重陽の節句

今日は9月9日。「9」が二つ重なるという事で『重陽の節句』と呼ばれる。3月3日は桃の節句、5月5日は端午の節句、7月7日は七夕の節句などあるのだが、9月9日はあまり知られていないかもしれない。中国では縁起の良い陽の数(奇数)の一番大きな数字である九が重なるという事で、大変縁起が良いと考えられてきた。そして不老長寿を願って菊の花を飾ったり、菊の花びらを浮かべ香りを移したお酒を飲んで長寿を祈願したといわれている。
 厚生労働省が2022年7月29日に発表したデータによると、日本人男性の平均寿命は81.47歳、女性は87.57歳だという。前年と比較すると、男が0.09年、女が0.14年下回り、平均寿命が前年を下回るのは東日本大震災の影響を受けた2011年以来だという。
 中学生にとってみれば、残りの人生は70年から80年。(いや、数十年後には、不老不死の薬?延命法?ができているかもしれない。)
 
 かの有名な、孔子『論語』では
 子曰く、吾十有五にして学に志す。三十にして立つ。四十にして惑はず。五十にして天命を知る。六十にして耳順(したが)ふ。七十にして心の欲するところに従へども矩(のり)をこえず。
 (口語訳)
 私は15歳のときに学問に志を立てた。30歳になって、その基礎ができて自立できるようになった。40歳になると、心に迷うことがなくなった。50歳になって、天が自分に与えた使命が自覚できた。60歳になると、人の言うことが何でもすなおに理解できるようになった。70歳になると、自分のしたいと思う事をそのままやっても、人の道を踏みはずすことがなくなった。
 
 私も五十を超えて六十に向かうところ、人生まだまだひと頑張りやれることがたくさんあると思いたい。


  • 学校の玄関に生け花

  • ススキとリンドウと小菊

 さて、9月1日は「防災の日」であった。今から100年前の1923年(大正23年)9月1日関東大震災が発生したところから、この日に制定されたのだ。今の中学生には2011年の東日本大震災さえ、昔話に聞こえるのかもしれないが、私たちは決してこの日を忘れてはならない。
 本校でも、5月に実施した地震を想定した避難訓練に続き、来週は不審者の侵入を想定した防災訓練を予定している。それに先立ち、先日5日に警備会社(ALSOK)から講師をお招きして、教職員向けの不審者対応研修を実施した。
  学校にはさすまたを備えてはいる。が、「いざというときに校内のどこにあるのか知っていますか?」「持ち方と構え方はどれが正しい?」「そもそもさすまたを使う目的は?」「チームで動く体制はできていますか?」「さすまたがなければどうする?」様々なことを考えさせられる良い機会となった。 教員たちも、熱心に耳を傾け、実技体験になると犯人役と教員役に分かれて、真剣かつ楽しそうに、さすまたを駆使して、防御策を学んでいた。
  このところ、世の中で子どもが狙われたり、犠牲になる様々な思いがけない事故や事件が報道され、本当に胸が痛い。このような訓練を繰り返しつつ、さすまたなど使用する場面がないことを強く願いたい。


  • 上半身にさすまたを掛け

  • 女性でもこうすれば・・・

最後まで読んでいただきありがとうございました。

学校長 林浩子

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