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校長室日記 2022年11月16日(水曜日):No.12 学びのポートフォリオ

 文化祭:テーマは「キラリ一中生!」


 11月2日(火)に今年度の文化祭を開催した。本校は目の前が寝屋川市民会館という恵まれた立地であることから、午前の舞台の部は市民会館大ホールにて行っている。コロナ感染症対策として、ここ2年間は保護者の観覧を3年生のみに制限していたが、今年度は各家庭2名の制限のみとし、保護者公開で実施することができた。生徒とは分離するため保護者席として準備した2階客席は瞬く間に埋まり、学年ごとに入れ替わり立ち代わりではあるが平日にもかかわらず、延べ350名を超える来場をいただいた。
 学校で取り組んでいるPBISの取り組みを、保護者にも広げ味わっていただきたいと、受付時にGBチケットを配布し、当日の感想や生徒たちへのメッセージを書き綴っていただいた。300も準備すれば十分だろうと見込んでいたシール用紙に印刷したメッセージカードが、受付で足りなくなったのは、嬉しい誤算であった。(後半に配布できなかった保護者には申し訳ありませんでした)
 保護者からのあたたかいメッセージは、現在、子どもたちが毎日靴を履き替える下足室に掲示させていただいた。 当日の様子は、学年だより等でもお知らせしているが、HP行事報告(文化祭)をご覧いただければと思う。
 吹奏楽部の演奏に続き、1年生、2年生、3年生がそれぞれの総合劇を披露した。体育大会や中間テスト後の準備期間は約2週間程度であったが、どの学年も全員で力を合わせて趣向を凝らした演出を見せていた。歴史上の人物や、名探偵コナン、ピーターパンといった登場人物に模した演出ながらも、中に織り込まれているメッセージは、日常の学習や学校生活の中で学んだことが根底にある。1・2年生はたった25分間、3年生は40分という限られた時間の中で、伝えたいこと、みせたい力を思う存分、様々な角度から切り取って魅せつけていた。
 3年間のピーターパンシリーズを完結させた主人公は言った。「魔法のギターは、迷いがあると音が出なかった。でも、やるぞ!と決意した時に、美しいメロディーを奏でることができた。この1中で『わたしがキラリ・あなたがキラリ・みんなでキラリ』に取り組んで気づいたこと、キラキラした大人になるために、自分の夢を追いかけると決めたなら、何度でもあきらめずにやってみるんだ!」

  午後の部は、本校の教室や体育館での展示見学としたが、これにもさらに192名の来場があった。文化部(家庭科、美術部、PC部、茶華道部)の展示に加え、日頃の各教科での学習の成果物や作品など、学びの軌跡がずらりと並び、保護者には1時間半ほどの展示公開ではあったが、見ごたえのある文化祭だったと感想をいただくことができた。


  • 保護者からのメッセージカード

  • 吹奏楽による演奏

  • 1年「1中生と未来の社会」

  • 2年「中学生になった名探偵コナン」

  • 3年「ピーターパンLast Stage」

  • 3年 巨大モザイク画

  • 体育館の展示

  • 文化部 展示

 スクールエンパワーメント「確かな学び」公開授業


 すっかり晩秋を迎えた11月14日(月)に本校の大阪府スクールエンパワーメント「確かな学び」公開授業および研究発表会を実施した。研究指定を受けて2年目となるが、昨年度はZOOM公開となったため、こうして集合形態のリアル公開授業として実施できたことは、教員や子どもたちにとっても、程よい緊張感とtもに大きな学びの舞台となった。
 5限目の授業は市内小中学校から、また遠くは豊能町や泉佐野市からも指導主事や教職員の方々に来校いただき、全クラス(国・数・社・理・英・音・美・保体・技)に分かれて参観した。今年度の本校研究テーマの一つに「PUT課題」を掲げている。今回の公開授業では各教科で工夫したPUT課題をとりいれた授業を展開し、様々な生徒たちの学びの様子(事実)を見ていただくことを狙いとした。さらには、廊下や階段、全体会会場となった体育館にもこれまでの学びの軌跡を物語る掲示物が並び、多くの先生方の注目を集めていた。
 15時からは、全参加者が体育館に集合し、全体会を行った。私のあいさつの中では、これまでの本校の取り組みを振り返った感想と、簡単な理科のPUT課題を例示し、来場の先生方にも考えてもらうミニミニ授業をさせていただいた。確かな学び担当者からは、この2年間の取り組みの実践報告と成果や課題について発表をし、生徒たちの自己肯定感や学びに対する姿勢や意識が向上したことを、アンケート数値として示すことでができた。

 ご講演いただいた京都大学大学院 石井英真准教授には、2年間で実に計4回も来校いただき、ご指導や助言と講義を受けさせていただいた。日本の教育界を先頭で牽引していらっしゃる石井先生に、この一中生の事実をじかに見ていただき、教員たちの悩む姿・頑張る姿を示せたことがこの上ない喜びだと感じる。
 ご講演の中で、先生が参加者(教員達)に問われたこと
 「いい学校と感じるのはどんな学校か?」
 この問いの投げかけるメッセージはずしり重いのだ。このイメージ、目標がなければ学校は変わらない。学校改革の目標は、「いい学校をつくること」に行き着くのだから。学級づくりも学校づくりも似ているともおっしゃった。
 『普通の先生が、凄い先生に見える学校』『伸びていく空気感がある学校』
 私もこれからこれまで以上に目標を明確にし、教員と共に学び精進していきたいと、決意を新たにした。

 「今日、一中の授業を回り、廊下や階段の壁、そしてこの会場の展示物を見て、まさに学校全体が学びのポートフォリオになっていますね」
 最後に、石井先生からの頂戴した最大の誉め言葉を紹介して、今回の研究発表会にご参加いただいた方々へのお礼とさせていただきたい。

  

  •      研究会 資料   

  •     公開授業   

  •     研究発表と講演会   

  •     自分の言葉で説明する   

  •     班で協働の学び   

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

学校長 林浩子

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