校長室日記 2023年7月19日 第8号:夏休みを前に

 3年生 最初で最後の合唱コンクール

18日の午後に、3年生の合唱コンクールを実施した。当初は7月5日に予定していたが、学級休業もあり今日に延期していたのだった。夏休み目前ではあったが、何はともあれ無事に行えたことを喜びたい。土曜参観日に課題曲「旅立ちの日に」のみのプレ発表を行っていたが、本番では各学級で選曲した自由曲を加え、2曲ずつを披露した。3年生にとっては、この2年間は大きな声を出すこと、合唱することが制限されていたため、これが中学校生活における最初で最後の合唱コンクールである。
 冷房のはいった体育館ではあったが、身体全体を使って真剣に歌う額には汗がにじみ、素晴らしく響き渡る歌声もさることながら、壇上で背筋を伸ばして指揮者を一点に見つめて歌う姿に感動した。3連休明けの平日にもかかわらず、多くの保護者が来場してくださり、生徒の合唱に温かく惜しみない拍手を送っていただいた。
 コンクールとあって、金賞・銀賞などの順位がつくことになるのだが、今日に至るまでに六クラスそれぞれのドラマや苦労があったことだろう。次に3年生全体の歌声を聴くのは、3月の卒業式となる。


  • 司会がクラス紹介を

  • 心ひとつに大きな声で

  • ハーモニーを奏でる

 校区合同パトロール

18日の夕方に、校区の神田小・和光小・第五中学校のPTAと教職員が集まって、夏休み前の合同パトロールを実施した。例年は暗くなってから見回るのだが、今年度より時間を早めて18時からの開始とし、明るいメリットを活かして、普段の生活で児童・生徒が集まる公園や危険箇所の点検をした。夕方とはいえまだ気温が30度以上という暑さの中、汗を拭きながらの4コースに分かれて歩くこととなった。Pたや非行防止委員、小中の教職員をあわせ大勢の参加があり、熱気あるパトロールとなった。
 21日からは小中学校も32日間の夏休みを迎える。子どもたちの周囲には熱中症・水難や交通事故・その他の危険トラブルに加え、ネットやSNSで見知らぬ人とつながるなど、心配なことは尽きない。何より安全第一に、自分の身を自分で守る行動に努めて、楽しく有意義な32日間としてほしいものだ。


  • 集合の挨拶

  • コースの説明をきき

  • 分かれて廻りました

 観天望気

今日も朝から強い日差しが降り注いでいる。猛暑日が続き、先日は39度を超えようかという地点が全国各所であったというニュースを見るにつけ、これから夏休み中の部活動においても、屋内外を問わず、登下校時においても熱中症対策が気になるところである。
 そろそろ梅雨明けでは・・・?と思いつつ、今夜は少し雨模様になるらしい。その雨が終わればようやく梅雨明け宣言をむかえるだろう。
 全国的に見ても、九州や東北地方において、集中豪雨による河川の氾濫や土砂災害など多くの被害が出ている。本当に大変な思いをしている方々がいることを考えると、一日も早い現地の復興と、亡くなった方々のご冥福を祈るばかりだ。

 みなさんは「観天望気」を知っているだろうか。「かんてんぼうき」とは空の模様を観察して天気を予測することである。先人の経験や推測から生まれたことわざ、天気に関する言い伝えでもある。 昨日のパトロールをしながら空を見上げると、たくさんのツバメが低いところを飛んでいるのに気づいた。昔から『ツバメが低く飛ぶと雨が近い』という。明日の天気予報はたしか雨?と思いながら、その観天望気を思い出していたのだが、たしかに今朝のTVでは、夕方から雨模様と伝えていたから、昨日のツバメたちはそれを感じていたのだろうか。
 ほかにも『山にカサ雲がかかれば雨』・・・山の上にカサのようにかかる雲を「傘雲」「笠雲」と呼ぶ。湿った気流が山を下り越えた時に発生し、雨の可能性大。
似たものに、『太陽や月にカサがかかれば雨』・・・・低気圧接近時に先行して現れる雲の一つが巻層雲(うす雲)でうすいベール状の雲は氷の結晶でできている。
『山が近く見えると雨』・・・遠くの山がはっきり空気中の水蒸気量が少なく透明であり、または風が強いかである。一般に勢力の強い高気圧に覆われるときに多い。
『遠くの鐘の音が良く聞こえれば雨』・・・低気圧や温暖前線の接近で上空に暖気が流れ込むと、車や鐘など遠くの音が良く聞こえる。空気の下の層が冷たく、上の層が温かい時、上空に向かった音の伝わる向きが屈折して水平方向へ広がるためだ。
『夕焼けは晴れ』・・・一般に天気は西から東に移り変わる。夕焼けが見えるのは西の空に雲がないということになるため、翌日は晴れることが多い、などなど。
 今のようなコンピューター解析や人工衛星がなかった時代には、農作業も天候の影響を強く受けるため、人々は空模様、風、音、におい、身近な生き物の行動を注意深く観察して、天気を推測する材料にしたのだ。
 日々の忙しさに追われ、空のようすや身の回りの生き物を観察することを忘れないでいたい。

 明日は、いよいよ1学期の終業式を迎え、熱い32日間の夏休みが始まる。


  • 校舎と空

  • 今日の雲

  • 校長室前のカブトムシ

最後まで読んでいただきありがとうございました。

学校長 林浩子

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