寝屋川市立木屋小学校の教育目標・教育方針


 子どもたちが生きていくこれからの時代は、さらに変化が激しくなるとともにグローバル化が進んでゆくと考えられる。そのような時代を生き抜いていくには、“自ら考え、行動する力”、“様々な人と目標に向けて協同する力”が求められている。
 そこで、本校の学校教育目標は、自らの生き方をしっかりと持つとともに、様々な価値観を互いに認め合い高めあうことで、厳しい時代であっても“自分らしく生きていける子ども”の育成をめざして、『豊かな心をもち、たくましく生きる子ども』とした。
 この“めざす児童像”に向けて、全職員が共通理解のもとに、一致協力して指導にあたる。
また、地域や保護者の方と連携を通じて、目標にむけてさらに効果的な取り組みとする。

教育目標の柱


1.自己教育力の育成
   (基礎基本の重視、徹底・個性を生かす教育・体験的学習の重視)

2.人権尊重の教育
   (人権教育・障がい教育・男女共生教育・平和教育・「子どもの人権」等)

3.豊かな心を育む教育
   (情操教育・福祉教育・国際理解教育・ふるさと教育)

4.生命尊重・安全教育
   (性教育,安全教育・健康教育・環境教育)

5.開かれた学校
   (広報活動・PTA活動・地域との連携)

豊かな心をもち、たくましく生きる子ども

 
 
本校がめざす「豊かな心をもち、たくましく生きる子ども」は、心身ともに健康で、かつこれからの社会に主体的に生きる子どもとして人権を大切に、自他を認めやさしく関わり、物事に対しては、自分のやるべき事をはっきり持ってたくましく向かっていき、豊かな情操をもって人のため、自分のためにはたらくことができる子どもである。
これからの社会を生きる子どもたちには、自ら学ぶ意欲をもち、主体的に考え、判断し、行動する力と、人を思いやる心や人の痛みを自分のこととして受けとめる事のできる豊かな人権感覚が求められている。

 そのためには、まず、「自分が大切にされ、認められている」「自分にはこのような良いところがあり、みんなが自分を必要としている」と言うような自己肯定の意識や感情(自尊感情)や、種々の学習を通して、達成感、成就感を味わうことができてはじめて、物事に対して前向きに取り組む意欲となり、実践につながっていくものであると考える。
それは、同時に他者との協調や思いやりの心を育てることにつながる。「豊かな心をもち、たくましく生きる子ども」を育てるには、一人ひとりの子どもが、日々の学校生活において、常に輝いていなけばならない。そのためには、全教育活動を通して子どもが真に「生きる」ための自尊感情を育み、自から意欲的に諸課題に取り組む姿勢を樹立するための支援が必要である。

自立・創造・共生

 
1.自分から進んでする(学ぶ)子ども

  -仲間と共に、自分の生活づくり・学習づくり・仲間づくり-
    ①意欲的な学習態度の育成と基礎学力の向上
    ②意欲的な実践態度の育成と基本的生活習慣を培う

2.豊かな創造力を育む

    ①チャレンジ精神と最後までやりきる力の育成
    ②取り組みを工夫し、達成感や成就感を体感させる

3.人権意識を高める

    ①自尊感情を育み自己有用感を高める
    ②違いを認め、自他を大切にする豊かな心の育成
    ③命を大切にし、たくましく生きる力の育成

自分から進んでする子 -意欲的な学習態度の育成と基礎学力の向上-

 
(自己教育力の育成)
  ・自分の考えをはっきり表す
  ・めあてをもって学習し、自分の力で解決しようとする
  ・友達と楽しく一緒に学習する
  ・友達と話したり聞いたりする
  ・事実につなげて、自分の考え(予想する・考えの筋道をつくる)を
   つくり問題解決(調べる・聞く)しようとする
  ・合理的・科学的に判断していく

 -意欲的な実践態度の育成と基本的生活習慣を培う-
  ・自分のできる仕事を見つけて行動する
  ・係りの仕事をする
  ・友達と仲良く行動する
  ・集団活動に参加する
  ・責任を持って行動する
  ・集団に働きかけ、協力して集団をつくろうとする

 -集団の育成-
  ・子どもが問題意識(なぜ)を持ち、課題を明確にして、みんなで話
   し合い、みんなで力をあわせて解決に向かって働きかける子ども
  ・子ども同士の心がうまくつながるように表現力を育て、その心を受
   け止められる子ども。

人権意識を高める -人権教育・養護教育・男女共生教育・平和教育 等-

  
 ・人間の尊重の自覚。(いのち、愛、人権)
 ・不合理・矛盾(差別)をとらえ、問題にする
 ・ともに学び、ともにのびるために働きかけをする
 ・人の痛み、怒りに共感できる
 ・人の問題を自分の問題として、ともに解決していこうとする  
 ・いじめは重大な人権侵害であるととらえ、いじめを絶対に許さない集団をつくる  


ふるさと意識と豊かな心を育てる
 -福祉教育・情操教育・ふるさと教育・国際理解教育・環境教育-


 ・地域のことに興味を持って、聞いたり調べたりしてよく知ろうとする
 ・豊かな心ですべての人と仲良くできる(あいさつの励行)
 ・人のため、地域のために進んで活動できる
 ・地域のお年寄りや障害を持つ人とのつながりを大切にする
 ・地域の自然(草花、生物)や、歴史、史跡を大切にする
 ・学習環境を整備し、物をきれいに大切にする


いのちを大切にしたくましく生きるちからを培う
 -安全教育・性教育・健康教育-


 ・進んで決まりを守る
 ・男女仲良く楽しく行動する
 ・自分の安全(健康)に気をつけて行動する
 ・人の安全(健康)に気を配ることができる
 ・安全を確認し、正しい判断をして行動する
 ・自分から進んで運動に親しみ、積極的に体力向上に取り組む
 ・好き嫌いをしないで、みんなと楽しんで食事をする